カナダに13か月間留学していた筆者の経験に基づき、留学中に効果を感じた勉強法をお伝えしたいと思います。今回は、その2として「現地の英会話サークル」についてお話します。また、私が実際にカナダのトロントに留学しているときに通っていたもののうち、お勧めできる英会話サークルのリンクも張っておきます。
2.現地の英会話サークルについて
一口に英会話サークルといっても、いくつかの種類が存在します。私が留学中に発見したのは以下のものです。
- Language Exchange型
- 教会主催型
- 教師候補生ボランティア型
なお、参加費用は無料もしくは低価格(1回につき300円程度)でした。
1.Language Exchange型
おそらくこのパターンはどこへ留学へ行ってもよく見かけると思います。簡単に言うと、このパターンのサークルは、現地人に英語を教えてもらい、その代わりにこちらも日本語を教えてあげるというものです。現地人ー日本人のペアはたいていの場合主催者がランダムに決めます。私が通っていたもののうち、お勧めできるのは以下のものです。
Toronto Japanese Exchange (TJEX.ca) | Meetup
このパターンのサークルの良かった点といまひとつだった点は、次に述べる通りです。
良かった点①:気軽に通える
何はともあれ、このパターンのサークルはとっつきやすいです。このようなサークルに参加する現地人には、日本の文化やサブカルチャーに興味を持っていたり、すでに日本に行ったことがある人がとても多かったです。そのため、とても話がしやすいと感じる方も多いと思います。
良かった点②:現地人の友達ができやすい
前述の通り、このタイプのサークルには、日本人に良い印象を持っている人が多いです。そのため、彼らと友達になったり、連絡先を交換したりするハードルも比較的低かったように感じます。現地人の友達を多く作りたい方には、お勧めできるポイントです。
いまひとつだった点①:たまに下心がある人がいる
カナダにいたときに感じたことの一つとして、日本人の女性はとてもモテるということがあります。残念ながらこの種のサークルには、日本人女性と知り合うために来たのでは?というような方もちらほらいます。人によっては、不快に感じる方もいらっしゃるかもしれません。
いまひとつだった点②:ペアになった人との話が弾まない時がある
人によってどんな話題が好きなのかは異なります。この種のサークルの話し相手はランダムに決まることが多いのですが、相手になった人が話したいことと、あなたが興味のあることが同じであるとは限りません。私の場合は、どんな話題でもある程度話せるようになるための修行だ(笑)と思って取り組んでいましたが、人によっては少し苦痛に感じることもあるかもしれません。
2.教会主催型
こちらは教会で開かれている英会話サークルです。現地のボランティア1人に対して、英語を学びたい人が5,6人集まって、ボランティアの方が用意してくれた話題に沿ってお話を進めていくようなイメージです。私が感じたメリットとデメリットは以下の通りです。
良かった点①:雰囲気が落ち着いている
ボランティアの方や英語学習者ともに落ち着いた人が多かったことが印象的でした。ボランティアの方はとても親切でした。英語学習者が言おうとしていることの意図をくみ取り、適切な英語に逐次訂正してくれるような方が多かったです。一方、英語学習者の方には、真面目に英語を学びたい方が多くいました。
真面目に英語を学びたい方や、そのような考え方で勉強している知り合いを作りたい方にはとてもお勧めできる環境です。
良かった点②:主催者側が話題を提供してくれる
このタイプの英会話サークルでは、主催者側があらかじめ用意した話題に沿って参加者で会話をします。私自身、初対面の方と英語でコミュニケーションを取ろうとするときに、どんな話をすればいいのか悩むことが多かったので、話題を主催者から提供してもらえることはとてもありがたかったです。ちなみに、私が通っていたサークルでは、季節ごとのイベント(クリスマス、ハロウィン、イースターなど)についての話や、カナダでの冬の乗り越え方などの話を聞いたり、自分の出身国のライフスタイルを紹介したりすることが多かったです。
いまひとつだった点①:自分が話せる時間が少ない
グループで会話を行う都合上、一人当たりが話せる時間はどうしても少なくなります。どんどん話す練習をしたい方は、物足りなさを感じることもあるでしょう。
いまひとつだった点②:用意してくれた話題について話すのが難しい時がある
主催者側が用意してくれる話題には様々なものがあるので、あまり知らないことについて話さなければならないこともあります。日本語でも知らない話題について話すことは難しいので、英語であればなおさら話すことは難しくなります。
3.教師候補生ボランティア型
こちらのタイプのサークルは、現地で外国人に英語を教える教師になることを目指している方々が、その練習のために無料もしくは格安で英語を教えるというものです。現地のボランティア1~2人に対して、英語学習者が5,6人で1グループとなり英会話を行います。私が感じたメリットとデメリットは以下の通りです。
良かった点①:ボランティアが親切かつフレンドリー
外国人に英語を教える教師を目指している人がボランティアをしてくれていることもあってか、とても親切かつフレンドリーに英語を教えてもらえます。英語を教える側も、「どのように説明すれば理解してもらえるか?」ということを意識しながら教えていることがよく伝わってきました。そのため、教えてほしいことを質問すれば、何でも親切に答えてもらえました。
良かった点②:落ち着いた雰囲気である
前述の教会主催型と同じく、こちらのサークルに参加する方々も、純粋に英語を学びに来ている方が多いです。参加者の学習意欲が高いので、全体的に落ち着いた雰囲気です。一緒に英語力を高める仲間を見つけたい場合にもお勧めできる場所です。
いまひとつだった点①:進行役が話を回すのがうまくない場合がある
進行役を務める英語教師の候補生が、進行役に慣れていない場合があります。この場合、あまり話が盛り上がらないことがありました。ただ、ほとんどの進行役は話を回すのがうまいので、運がよくなければそういう人にあたるときもある、といった程度です。
まとめ
今回は、私がカナダに留学していた際に通っていた英会話サークルについて、3つのパターンに分けて解説しました。私が解説しななかったものの中にも素晴らしいものがあると思いますので、それぞれの留学先で探してみるといいと思います。
なお、はじめてサークルに参加する際は何かと不安かと思いますので、語学学校などで知り合った友達と一緒に行ってみるのもいいと思います。
この記事が皆さんの留学生活を充実させることにつながると幸いです。
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