「英語やその他の外国語を話せるようになりたい!」と思った時、誰しも考えることとして、「留学すればできるようになるのでは?」ということがあると思います。
私自身カナダに13か月間留学し、英語力を大きく高めることができました。
しかし、留学中に出会った人の中には、残念ながらあまり効果を出せずお金を浪費してしまっただけの人もいました。
もちろん留学では英語(外国語)のほかにも学べることは多くありますが、今回の記事ではどうすれば外国語の運用能力を高めることができるのかということについて、私の経験をもとにお伝えしたいと思います。
1.現地の語学学校について
皆さんが留学を考えたときに、まず初めにたどり着くものの一つとして、留学先の国にある現地の語学学校が挙げられます。私も留学当初は語学学校に通っていましたので、実際に通ってみて感じた語学学校の良い点と語学学校で学ぶ上で注意すべき点についてお伝えします。
〇語学学校の良い点
語学学校の良い点は以下の通りです。
- ①「恥ずかしい」の壁を砕いてくれる
- ②自分のレベルにあった授業を受けることができる
- ③先生(英語のレベルが高い人)に親切に接してもらえる
それぞれについて解説します。
まず、「①「恥ずかしい」の壁を砕いてくれる」ということについて。
一部の方を除き、いきなり英語をしゃべろうとすることは、かなり恥ずかしいことではないでしょうか?知っている単語をつないで、身振り手振りで話せばなんとか言いたいことを伝えられそうだけど、友達や知り合いにたどたどしい英語を聞かれることが恥ずかしくて、何も言えないということを経験した方は少なくはないと思います。
語学学校では自分のレベルの範囲でどんどん話すことを促されます。また、様々な国からの留学生を話すことができるので、楽しく英語を使うことができる環境が整っています。語学学校の中で英語を話すことで、英語を話すことに対するためらいをなくすことができます。
簡単なように聞こえますが、これが本当の出発点だと私は思います。大げさではなく、この「恥ずかしい」の壁を突破することが、外国語を話すことができるようになるために突破すべき難点であると思っています。
そのため、この難点突破を手助けしてくれるということは、語学学校の大きなメリットであるといえます。
次に、「②自分のレベルにあった授業を受けることができる」ということについて。語学学校では基本的に入校前にレベルチェックのためのテストがあり、そのテストの結果に基づいて所属するクラスが決められます。そのため、語学学校で受ける授業はレベルが高すぎず低すぎない、ちょうどいいレベルの授業を受けられることがほとんどです。外国語の習得はすぐにはできませんので、自分に合ったレベルのクラスで少しずつできることを増やしていくことが大切です。そういった意味でも、自分に合うレベルのことを学べることも語学学校のメリットです。
最後に、「③先生(英語のレベルが高い人)に親切に接してもらえる」について。カナダに留学している際に感じたことの一つとして、英語がたどたどしいと軽くあしらわれることが多い、ということがあります。みんな忙しいからでしょうか(笑)。
しかし、語学学校では先生と生徒という関係から、どんなに英語がたどたどしくてもかなり親切に対応してくれます。そのため、本当にいろいろ聞くことができます。私も語学学校にいたときは「先生~きいてくださいよ!」といった感じで、ことあるごとに先生を頼っていました。そのため、留学先での生活に慣れるまでは、語学学校の先生は現地の生活やその他の情報など何でも聞くことができる、本当に頼れる存在でした。そんな先生と出会えることも語学学校で学ぶメリットの一つだと思います。
〇語学学校で学ぶ上で注意すべきこと
語学学校で学ぶ上で注意すべき点は以下の通りです。
- ①現地人とのコミュニケーションが不足する
- ②語学学校の中が快適すぎる
- ③語学学校の外では通じない言葉を身に着けてしまう
それぞれについて解説します。
「①現地人とのコミュニケーションが不足する」について。
言わずもがなですが、語学学校の中にいる人のうち、現地人は先生陣のみです。もっとも話す機会が多くなる同じ教室で学ぶ生徒は、あなたとほとんど同じレベルの英語を身に着けている方です。そのため、語学学校の中ではどうしても現地人とのコミュニケーションが取れません。
次に、「②語学学校の中が快適すぎる」について。
前述の通り、語学学校には優しい先生や、あなたと同レベルの英語力をもつ友達がたくさんいます。1か月もたてば、多くの方が環境の変化にも慣れて、楽しく過ごせることでしょう。しかし、この快適さこそが英語力の向上を邪魔することもあります。
語学学校が快適なために、学校の中で過ごす時間やが長くなったり、学校で知り合った友達と過ごす時間が長くなりすぎると、現地人と英語で話す機会が減ってしまします。この後にも述べますが、現地人と英語で話す機会が減ってしまうと、語学学校の友達内でしか通じない英語を身に着けてしまうことになります。
最後に「③語学学校の外では通じない英語を身に着けてしまう」について説明します。
語学学校の先生や、そこで知り合う友達はもちろん人間です。(そりゃそうですよね笑)
そのため、毎日顔を合わせてコミュニケーションをとることで、たとえ英語がうまくしゃべれなくても、英語が間違っていても、お互いの気持ちが理解できるようになってくるのです。その結果、語学学校の仲間内では通じるけれど、ひとたび街に出ればほとんど通じない英語を身に着けてしまうことがあります。
語学学校でできた友達としか交流しないと、いつまでたってもこの「にわか英語」状態から抜け出すことはできません。
以上、語学学校の良い点と語学学校で学ぶ上で注意すべきことを解説しました。もう一度まとめると以下の通りです。
〇語学学校の良い点
- ①「恥ずかしい」の壁を砕いてくれる
- ②自分のレベルにあった授業を受けることができる
- ③先生(英語のレベルが高い人)に親切に接してもらえる
〇語学学校で学ぶ上で注意すべきこと
- ①現地人とのコミュニケーションが不足する
- ②語学学校の中が快適すぎる
- ③語学学校の外では通じない言葉を身に着けてしまう
これらを踏まえて、私は語学学校が英語をこれまで話す機会がほとんどなかった方が行くべきところであると考えます。英語を話すことにある程度慣れてきたら、現地のカフェやレストランに繰り出して実際に注文してみたり、街を歩いている人に声をかけて道を尋ねたりするなど、学校の外で英語を使う機会をどんどん増やしていくことが上達への近道です。英語を話す度胸も付きますしね。笑
次回は、現地の英会話サークルについて説明したいと考えています。
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