【最強のリスニング学習法】オーバーラッピング、シャドーイングについて

英語学習

 こんにちは。くーちゃんです。英語を学習している純日本人の誰しもが直面する問題のひとつとして、「速すぎて何を言っているのか分からない・・・」ということがあげられると思います。

今回は、中学1年生で英語赤点→TOEIC940点取得という成長を果たした私が、リスニング力を飛躍的に伸ばすことができた方法を紹介したいと思います。

リスニング力を飛躍的に高める勉強法「オーバーラッピング」「シャドーイング」とは??

 まず初めに、「オーバーラッピング」と「シャドーイング」という今回の記事の主役となる勉強法について説明します。

オーバーラッピング

 オーバーラッピングとは、英語の音声とそのスクリプト(原稿)を用意し、スクリプトを見て、流れてくる英語音声を真似するように発音する勉強法です。この勉強法により、「リスニング力」「発音」「自然なイントネーション」などの能力を高めることができます。

この勉強を行うことで、英語の音を正しく覚えることができます。appleという単語の発音は、日本語読みの「アップル」とはかなり異なりますよね?

これを”apple=アップル”という風に覚えてしまうと、実際に英語の発音で聞いたときに、すぐに「今言っていたのはappleだ」というように認識できません。

英語を聞いて理解できるようになるためには、連続的かつ瞬時に単語を理解していく必要があるため、英語の音を覚えている必要があります。

オーバーラッピングでは、読み上げられる英文を見ている状態で英文を聞き、さらに聞いた英文を真似するという動作を繰り返しますので、正しい英語の音を覚えることができます。そのため、この勉強を続けると、聞いた英語を瞬時に理解することができるようになり、リスニング力のアップにつながります。

また、流れてくる英文を真似して口に出すことで、発音やイントネーションも自然なものに近づけることができます。

シャドーイング

 シャドーイングはオーバーラッピングのレベルアップ版のようなもので、通訳者の訓練としても用いられる勉強法です。オーバーラッピングでは読み上げられる英文を見ながら音声を聞き、その音声をまねるという手順でしたが、シャドーイングでは読み上げられる英文を見ません。音声を聞き、それをそのまま口に出して真似する勉強法です。

読み上げられる英文を見られないので、オーバーラッピングよりも難易度が上がります。この勉強法により鍛えられる能力は、オーバーラッピングで鍛えられる能力+”流れてきた英語を一時記憶する能力”です。

意識していないと思いますが、皆さんは家族や友達の話を聞いているときに、相手が話している内容を話された順に記憶していっています。そのため、彼らの話に共感したり、落ちがある話の時は笑ったりすることができるのです。

この”話された内容を一時的に記憶する力”は、相手の話を理解するためにとても重要です。そして、英語のリスニングが苦手な方はこの能力が低いのです。話された内容を頭にとどめておくことができないので、相手が話し終わった後に「で、何が言いたいのか?」ということが理解できないのです。

そして、シャドーイングでは”話された英語を一時的に記憶する能力”も鍛えることができるので、リスニング力が飛躍的に上昇するというわけです。

オーバーラッピングの具体的な手順

 オーバーラッピングの具体的な勉強手順は以下のとおりです。

  1. 「英語音声」と「読み上げられる英語の原稿」がセットになっている教材を準備する。教材のレベルは、英語の原稿は無理なく理解できるレベルのものにする。
  2. 勉強する部分(音声一区切り分)の原稿を確認して、知らない単語がある場合はその意味を調べる。この時、勉強する部分の英文の原稿を読めば、その意味が分かるようにしておく。
  3. 原稿を読めば理解できる部分の英語音声を流し、英語の原稿を見ながら流れてきた英語音声を、声に出して真似する。この時、できるだけ大きな声を出すことを意識する。
  4. 英語の音声についていけるようになったら、次の勉強する箇所を決めて、2.3.の手順を行う。その後は、この手順を繰り返していく。

3.を行う際、英語の音声が速すぎて全くついていけない場合は、英語音声の再生速度を下げてやってみてください。その後、徐々にスピードを上げていけば元のスピードにもついていけるようになってきます。

シャドーイングの具体的な手順

 シャドーイングの具体的な進め方は以下の通りです。確認してもらえれば分かるように途中まではオーバーラッピングの手順と同じです。

  1. 「英語音声」と「読み上げられる英語の原稿」がセットになっている教材を準備する。教材のレベルは、英語の原稿は無理なく理解できるレベルのものにする。
  2. 勉強する部分(音声一区切り分)の原稿を確認して、知らない単語がある場合はその意味を調べる。この時、勉強する部分の英文の原稿を読めば、その意味が分かるようにしておく。
  3. 原稿を読めば理解できる部分の英語音声を流し、英語の原稿を見ながら流れてきた英語音声を、声に出して真似する。この時、できるだけ大きな声を出すことを意識する。
  4. 英語の音声についていけるようになったら、原稿を見ないで流れてくる英語音声を声に出して真似する。
  5. 次の勉強する箇所を決めて、2.3.4.の手順を行う。その後は、この手順を繰り返していく。

オーバーラッピングができるようになったら、原稿を見ずに流れてくる英語音声の真似を声に出して行います。英語の原稿を見ながらならすんなりとついていけた文でも、原稿を見ずについていくことは難しいと感じることでしょう。

オーバーラッピング、シャドーイングを行うためのおすすめ教材

 今回の記事で紹介した勉強法を実践するためには、「英語音声」と「読み上げられる英語の原稿」がセットになった教材を用意する必要があります。この教材はご自身のレベルに合ったものを用意することが大切なのですが、「何が自分のレベルにあった教材かわからない!!」という方のために私がおすすめする教材を紹介いたします。

CNN ENGLISH EXPRESS

 まず初めにお勧めするのが、「CNN ENGLISH EXPRESS」です。この雑誌は、アメリカのニュース番組であるCNNで放送されたニュースや特集を抜粋して、読み上げられた英語を文字に起こしてまとめてあるものです。

ページの基本構成は、左側に読み上げられる英語の本文、真ん中右寄りに本文の日本語訳、一番右側に単語の意味が書かれたものになっています。

英語の音声は、パソコンやスマートフォンにダウンロードすることで再生できます。また、スマートフォンの専用アプリ(無料)をダウンロードすれば、英語音声の再生速度も簡単に変更できます。

これらのことから、オーバーラッピング・シャドーイングの勉強にとてもお勧めできる教材です。

まとめ

 今回は、リスニング力を鍛える勉強法「オーバーラッピング」と「シャドーイング」について解説しました。

どちらもとても効果的な方法で、継続して取り組むと本当にリスニング力が向上しますので、「英語ができるようになりたいけどリスニングが苦手・・・」という方にはぜひ取り組んでいただきたいです。

それでは皆さん、良い英語ライフを~

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